子供の体温計はどれがいい?保育園の検温で5年間使用してみてわかったこと

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娘の通っている保育園では、連絡帳に毎朝の体温を記載しないといけないのですが、いい加減に毎日測っていたせいか、意外な落とし穴にはまりました。

体温計に使用期間みたいのがあるのかわかりませんが、最近では当たり前になってきた短時間で計れる体温計は、精密機器でもあるので知らぬ間にちょっとずつ狂い始めているかもしれませんよ。

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効率だけで選んだ体温計で失敗

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我が家は共働きのため、0歳から保育園に通わせていたので、その頃から登園前に検温するのは朝の日課。通常の体温計だと時間が掛かるし、子供もじっとしていられないので10秒で計れる「オムロンのけんおんくんMC-612」というものを使用していました。

多少誤差はあるものの、朝の忙しい時なので非常に役立っていたのですが、数年間使用してある事実が発覚しました。

娘の平均体温が違ってたことに気づかず

それは娘が4歳の時、うっかり連絡帳を未記入で提出したときがあって、返ってきた連絡帳に保育園で計った温度が記入されていたのですが、その体温にビックリ。娘の平均体温は36.4℃~36.6℃ぐらいだったのですが、連絡帳に書かれていた体温はなんと35.9℃でした。低っ!

連絡帳に記入し忘れたことは、過去に何度かあったものの、今まで無記入のまま返ってきていたので、なんでその時だけ書かれてきたのかわからなかったのですが、後で聞いたら臨時の保母さんが親切に記入してくれていたようです。

それにしても体温がちょっと低すぎるので、保育園の体温計がおかしいのではと思い、翌日それとなくその保母さんに聞いてみたのですが、何度か確かめてみたところ同じということでした。

そうなると、おかしいのは家の体温計?

気になったので、以前使用していた10分ぐらいで計り終わる電子体温計を棚の奥底から引っぱり出し、試しに計ってみると36.0℃。そして、けんおんくんでも計ってみましたが36.5℃。ずいぶん誤差があります。

というか、子どもで平均体温が36.0度っていうのも低すぎ。ここもちょっと問題なのですが、それはまた今度書くとして、体温計の話に戻ります。

体温計には予測式と実測式という2種類の計り方がある

病院に行った時、おでこに当てて計る体温計を経験したことありませんか?「はい、計りますよ~」とおでこに当てると一瞬で計り終わってしまい、わたしも初めて経験した時は、何したの?という感じで驚きました。しかしこれは、一瞬で体温を計っているわけではなく、実は予測して出している体温だったのです。

そして最近よく見かける10秒や20秒と短時間で計れる体温計はすべてこの予測式といい、水銀など数分掛けて計る体温計を実測式と言います。

体温計は体内の温度を計る

外気に接する皮膚表面は、季節や環境等による外気温の影響を受けます。だから体温を測る場合は、外気に影響を受けにくい体内の温度を測る必要があります。 ワキの温度は「体の表面の温度」ですが、しっかり閉じることで体の内部の温度が反映されて温まります。

この完全に温まったときの温度を平衡温(へいこうおん)と言います。平衡温に達するには、ワキを閉じてから、10分以上かかります。

下の図は、テルモのホームページにある予測式と実測式を簡単に説明したものです。

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テルモの体温計は、多数の体温上昇データをテルモ独自のアルゴリズムで解析し、10分後の平衡温(へいこうおん)がどのくらいになるのかを、短時間に演算するということです。これは先日買ったばかりの体温計(テルモC231)の取説に書いてあったんですけど、誤差はおよそ±0.1℃というからかなりの高精度。

正しい体温を知るために4種類の体温計を比較してみた

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我が家には水銀計も含めると現在4つの体温計がありました。テルモのC231は先週買ったばかり、シチズンは10年以上前から使用、オムロンは5年ぐらいの使用です。それぞれ、わたしの体温を3回ずつ検温しその違いをまとめてみました。

体温計(メーカー) 使用期間 計り方 計測時間
水銀 15年 実測 10分 36.4 36.4 36.4
CT-412(シチズン) 10年 実測 3分 36.0 35.9 36.1
MC-612(オムロン) 5年 予測 10秒 36.6 36.3 36.6
C231(テルモ) 0年 予測 20秒 36.3 36.4 36.4

水銀は時間が掛かるものの、体温は一番正確。ということは、その数値に一番近いテルモのC231が予測式として精度が高いということがわかりました。買ったばかりなので当然ですけどね。しかし、オムロンはしょうがないとして、実測式のシチズンも今回だいぶ誤差が出ていることがわかりました。やはり10年ぐらい経つともうダメなのかな。

子どもの体温計は予測式がおすすめだけれども

4年間使用した予測式の体温計が狂っているとわかってから、実測式の古い体温計を使用していたんですが、ただでさえ忙しい朝なのに検温を嫌がる子どもを数分間じっとさせるのは結構な労力を伴います。

検温は毎日続けていくことなので、時間がない時は体温計を使わず、手をおでこに当てて「大丈夫!」とそのまま平熱を記載することもしばしば。ここ最近まで昔の実測式を使用していたのですが、面倒なので3日に1度ぐらいしか計っていませんでした。

このように、計測に数分間掛かる実測式だとわたしのようなズボラな人間は検温しなくなるということになってしまうので、ここは多少誤差があっても数十秒で検温できる予測式をおすすめします。でも体調が悪そうな時は正確な体温が知りたくなるので、実測式の必要性も否めません。

予測式は実測式と兼用になっている場合が多い

正確さを欠く予測式の体温計ですが、じつは実測式と兼用しているものも多いのです。どういうことかと言うと、今回新しく購入したテルモのC231を例とします。

この体温計は通常20秒で計れる予測式の体温計ですが、そのまま計り続けていると実測モードに変わり10分ほどで正確な体温がわかるようになっています。

なので、わざわざ予測式と実測式を買わなくても兼用されているものを買ってしまえば2度手間が省けます。

故障した時に備えて予測式と水銀タイプの2つを用意しておく

電子体温計は精密機器のため、今回のように長いこと使用していると故障も考えられます。おかしいなと思ったとき、正確な体温が計れる水銀計も用意しておくことをおすすめします。

まとめ

毎日検温しているから大丈夫と思っていても、体温計自体が壊れていると、わたしのように子どもの低体温に気づかない可能性があります。今回は幸い保育園をキッカケに低体温だと気づくことができたので良かったのですが、そのまま低体温をほっといたら成長にどれだけ悪影響を与えていたかと思うとゾッとします。

低体温に気づいてからは、生活を改善したおかげで0.3℃ぐらい上昇しました。その内容はまた別の機会に記事にするとして、みなさんも家の体温計が正確か、一度見直してみることをおすすめします。

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