子供の日焼け止めを選ぶポイントは?SPFかPA?紫外線吸収剤?

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さて、ここで問題です。
子供の日焼け止めを買うなら次のうちどれがいいでしょうか。

①SPF50、PA++++、紫外線吸収剤不使用、クリーム
②SPF30、PA+++、紫外線吸収剤入り、クリーム
③SPF50、PA++++、紫外線吸収剤入り、スプレー

ん~悩みますね~。紫外線吸収剤は肌に刺激があるので子供には向いてなさそうですし 逆に紫外線吸収剤不使用のノンケミカルだと防御力はありそうですが、落とすのが大変そうですよね。 下にスクロールするとすぐ出てしまうのでちょっと考えてみてくださいね。

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子供の日焼け止めの選び方

答えは、すべてです。

というかこれ、じつは今年うちで買った日焼け止めなんです。しかも子供用(汗 。でも日焼け止めってシュチュエーションによって選び方が変わってくるんです。 日常用、レジャー用といろいろ調べてるうちにいつの間にやらこんなに増えてました。

ちなみに、子供ができるまで「日焼け止めはなんでもいいじゃん」と思ってたぐらいで、SPFの意味さえまったく知りませんでした。 というかむしろ焼いてましたしね。コパトーンのよく焼けるやつとか使ってましたから。

そのせいか、30過ぎると顔のシミやホクロは増えるわ、娘ちゃんからは「パパ顔汚い」なんて言われてます(泣。もちろん娘ちゃんの日焼け対策はバッチリ。毎年いろいろな日焼け止めを調べては試したりしていたら いつのまにやら日焼け止め選びはパパの担当になってました。

まぁ、ありきたりの情報がほとんどかもしれませんが、私なりに子供の日焼け止めはこんな感じで決めてますという感じで記事にしてみましたので ふと時間がある時でも参考にしてみてください。

なぜ今、日焼けがいけないのか?

先日天気予報を見ていたら5月だっていうのに7月と同じ紫外線量があるって言ってました。 んなバカなと思いつつ、サーフィンに行ったら日焼け止め塗ってるのにかかわらず焼けましたね~。 これ持って行ってなかったら大変なことになってましたよ。

ということで、紫外線は毎年確実に強くなってきてますよ。気象庁のデータなんか見てみると紫外線が強くなってるというより 紫外線が強くなる時期が多くなってきてるような感じですかね。年間の紫外線量も10年前と比べると徐々に上がってきてるのがわかります。

紫外線が及ぼす体への影響 昔は黒くなるのが健康的で、日光に当たらないと骨が弱くなるなんて言われてましたが、今はまるで逆のことを言ってます。 紫外線にあたり続けているとどうなってしまうのか、日本皮膚科学会のQ&Aを参考にすると以下の悪い影響が体にあるということでした。

・急性障害(炎症・黒化)
・免疫抑制(皮膚の免疫反応を抑える)
・光老化(しみ・しわ・良性腫瘍) ・光発癌(皮膚がん)

 日本皮膚科学会より

もちろんビタミンDの生合成などいいこともありますよ。でも、あえて日焼けをしなくても日常生活で知らずに浴びてしまう程度の紫外線で 十分補われるし、魚介やキノコなどの食物からも摂取できるということなので不足することはないみたいです。

紫外線は波長によって3種類 紫外線は波長によって3種類

紫外線はA波(UV-A)、B波(UV-B)、C波(UV-C)と3種類あって、それぞれ体に及ぼす下記のとおり影響が違います。

A波(UV-A)日光の中に最も多くシワやタルミの原因となる。
B波(UV-B)A波より強く、シミ、しわ、皮膚癌などの慢性皮膚障害の原因となる。
C波(UV-C)オゾン層により地上にはほとんど到達しないが最も危険

日焼け止めを選ぶ前に簡単な基礎知識を知っておこう

ここからは日焼け止めを選ぶポイントとして基礎的な部分を説明。

日焼け止めのSPFとは?

SPFというのはSun Protection Factorの略で、紫外線B波(UV-B)によるサンバーン(紫外線により皮膚が赤く炎症を起こす急性症状)を を防ぐ時間を何倍まで伸ばせるかを表しています。サンバーンは人によって個人差がありますがおよそ15分~20分ぐらいなので、例えばSPF30だと 30倍の時間サンバーンを防ぐことができるという意味です。

20分×SPF30=600分  20分×SPF50=1000分

数字が高いほど効果もあるということになりますが 上限は50までとされていて、それ以上は50+という表記になります。最近の若い子はわからないかもしれないですけど、昔は SPF90とかありましたよね。今だとホンマかいなと思ってしまいますが、SPF50以上は信用性が薄いということから上限を設けられたみたい

SPFの数値はどうやって決めてるの? SPFの数値はどうやって決めてるの?

SPFの数値は国際SPF試験法によって決められているんですが、その中でも特に驚いたのが試験の際に使用する日焼け止めの量。

1㎤あたり2㎎

数字ではわかりにくいので、実際計ってみるとこれぐらい では顔全体にした場合はどれくらいになるんでしょうか? 顔全体を覆う一般的なシートマスクの場合、約300㎤~約400㎤ということですので、多めに400㎤とすると80mgも使うことになるんです。 これはちょうど手の平に500円玉をぐらいの大きさを広げた量。

よくよく考えてみると、この量はほとんどの方が使えてないと思うんです。特に普段使いの場合、いかにも日焼け止め塗っているという感じになりたくないため 無意識に白くならないよう控えてしまっている人がほとんどではないでしょうか。

日焼け止めの量が半分だと効果も半分以下 日焼け止めの量が半分だと効果も半分以下

これも調べてたら初めて知ったんですが、規定量の半分では日焼け止めの効果はおよそ1/4となってしまうらしい。 ただ、ソース元がわからないので鵜呑みにはできないですが、NHK ONLINEで皮膚科の先生も「半分以下になる」と発言していることからほぼ正しいと 判断してもいいのかなと思う。

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ということは、SPF50でも1/4となったらSPF12.5となるわけであって、SPF30だとたったのSPF7.5になってしまうんですね。

ここで勘違いしやすいのがSPFは炎症を防ぐまでの時間であって肌が黒くなる時間ではないということ。 肌が黒くなるのを防ぎたいっいう人はSPFよりもPAが高いものを選ぶ必要があるんです。

日焼け止めのPAとは

PAとは、プロテクショングレイドオブUVA(Protection Grade of UVA)の略で、紫外線A波(UV-A)によるサンタン(肌が黒くなる)を防ぐ指標。 PAF値(UVA防御指数)で測定し、数値によって「PA+」「PA++」と「+」が多くなるほど効果が高く現在は4段階に分類されています。

PFA値は次の4段階に分かれています。

PFA値2~4(PA+=防止効果がある)
PFA値4~8(PA++=防止効果がかなりある)
PFA値8~16(PA+++=防止効果が非常にある)
PFA値16以上(PA++++=防止効果が非常にある)

どのような効果があるのかというと、例えば紫外線A波を浴びて10分後に地肌が黒くなる人の場合、 PFA値2~4(PA+)の日焼け止めを塗ると、紫外線A波を20分から40分浴びた後、サンタン(肌が黒くなる)になる計算となります。

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤

子供の日焼け止めを選ぶポイントでもう1つはずせないのが、紫外線吸収剤入なのかそれとも紫外線散乱剤を使用しているのかということ。 よく言われるノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)っていうものですね。この二つを簡単に説明すると

紫外線吸収剤 紫外線が当たると化学反応を起し熱や他の物質に換える
紫外線散乱剤 紫外線を跳ね返す

紫外線吸収剤がなぜいけないのか? ネットで紫外線吸収剤を検索すると「危険」や「害」とする情報が多く、ほとんどが紫外線吸収剤不使用を勧めています。 私も最初に調べてた時は、これらの情報をもとに子供用はノンケミカルの日焼け止めを選ぶようにしてました。 でも、ふと疑問に思ったのは、これだけ危険と言われているのになぜ未だにメーカーは紫外線吸収剤を使用しているのかということですよね。

いったい紫外線吸収剤のなにがいけないのか?調べてみると、だいたいこんな理由のようです。

・刺激が強く肌荒れを起こしやすい
・酸化してシミやシワの原因になる
・成分に発ガン性リスクがある(オキシベンゾン、メトキシケイヒ酸オクチルなど)

紫外線吸収剤は有機化合物なので人によってはお肌に刺激を感じることもあります。紫外線吸収剤が壊れて別の物質になったときの安全性や、 環境への負荷(内分泌攪乱物質の疑い、水棲生物への蓄積など)も心配される点です。

 読んで美に効く基礎知識より

紫外線吸収剤は散乱剤と組み合わせることによって高い日焼け止め効果を発揮してくれるだけでなく、伸びもよく白浮きしないという利点もあるんですが 上記のような不安要素が多いのも事実。肌を紫外線から守るためにつけているのに、肌荒れやシミができてしまっては意味がないですよね。

紫外線吸収剤カプセル化で安全になった 紫外線吸収剤カプセル化で安全になった

そんな危険視されていた紫外線吸収剤ですが、最近ではカプセル化という新しい技術ができました。 これは刺激の強い紫外線吸収剤をカプセルの中に閉じ込めて直接肌に触れないようにしたもの。そのため子供でも安心して紫外線吸収剤入りの商品を 選べるようになりました。

紫外線散乱剤(ノンケミカル)なら安心できる? 紫外線散乱剤(ノンケミカル)なら安心できる?

一方、子供の日焼け止めとして推奨される紫外線散乱剤は、粒子が光を反射し肌を紫外線から守る働きをします。 酸化チタンや酸化亜鉛が主体で、吸収剤は主にUVBのみ吸収するのに対し散乱剤はUVBからUVA領域まで広く遮断。 おまけに肌への負担もないことから肌が弱い子供に向いている。欠点をあげるとしたら白浮きと塗りづらさぐらいでしょうか。

しかし、この白浮きも技術の進歩で散乱剤を「ナノ化」し解消することができました。粒子が細かくなると透明感が増すため 白浮きしなくなったんです。ただ、この「ナノ化」も少々問題があって、粒子があまりにも細かすぎるため皮膚のバリア機能を突破し皮膚の深層部まで 入ってしまうかもしれないという懸念があるみたいです。

一応多くの試験では問題ないとされてますが、まだ100%安心できるということではないようですね。

子供の日焼け止めは2種類以上が基本

最後に私が日焼け止めを選ぶときのポイントを紹介します。冒頭でもお伝えしましたが、日焼け止めはシチュエーションによって使い分ける ようにした方がいいでしょう。例えば、保育園に行くときに毎日つけるという場合は、SPFの数値が低めでも問題ないですし逆に落としやすさを重視。 でも、海や山などレジャーに行く場合は、日常より日差しが強いためSPFの数値が高く、ウォータープルーフなど落としづらい商品を選びます。

レジャー用
・SPF50など効果が高いもの
・紫外線吸収剤使用の場合はカプセルイン
・白浮きしてもいい
・ウォータープルーフ使用

日常用
・SPF20~30のもの
・洗い方や落とし方が簡単なもの
・白浮きしないもの
・塗りやすさ重視、スプレーもあり

レジャー用は価格も高くなってくるので親子で兼用できるものがいいかと思います。 日常で使うものは、子供が嫌がってつけさせてくれないこともあるので塗りやすさを重視してますね。 スプレーはそんな時間がない時にさっとできるので楽チンです。

今年は日常に紫外線吸収剤をカプセル化した商品を購入してみました。使い始めてまだ半月ほどですが、今のところ 肌荒れはなく順調。既定量塗っても白浮きしないしサラサラした感じなので、女子力が高い娘ちゃん(5歳ですが)も嫌がらずつけてくれてますw

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